735.「わけあり記者」

今朝のNHKニュースで紹介されていた、中日新聞社の記者の介護のありかた。

かつて新聞社のベルリン特派員も務め活躍していた記者が、うつ病と診断され、その後父を介護していた母が認知症と診断される。そして記者本人が2年前パーキンソン病との診断を受け、歩行や会話に支障をきたすようになった。パソコンのキイを押すにも力が必要であることを実感しつつ1本指で執筆をしている。

母を見舞う場面。
病室に入ると「上を向いて歩こう」の録音を流す。
母が好きだった曲。
これは家の主人と同じ。

母の髪をブラシでとかす。
これも私が主人にしている同じ光景。


ある取材現場。
難病で寝たきりの青年が特殊な装置でパソコンを扱い、社員5人を雇うホームページデザイン会社の経営者であるという驚きの事実。

「僕の名前は?」
母は答えない。

「ヒントを出すね」。
ヒントという言葉自体、母にはわからないかも知れない。

「こ、で始まるんだ」
「次は、う」
「最後は、きだよ」

・・・ここで三つ繋げて息子の名前をちゃんと言える母ではない。
無言の母。

むしろ「僕は誰?」という、質問は母には酷なのではないかと思っていたら、「自分の名前を言わせようとして母を
困らせることはやめよう」という記事の文章が紹介された。

「『母は僕を忘れても、僕は母を覚えている』と言おう。」というフレーズが今日のポイントだった。

「僕がこの仕事を続けられるのもあと10年だと思う」とのコメント。

今日の番組では特に取り上げられなかったが、この記者の妻にとっても並大抵の人生ではないと思う。


この記者による著書あり。
<著書の紹介文~出版社/高文研より>

花形の政治部記者だった著者は3・11直後からの激務と過労により鬱病を発症、半年間の休職を余儀なくされる。その後、復職を果たすも、母親の認知症と要介護認定の父親の「ダブル介護」に直面する。そこに自身がパーキンソン病を患っていることも加わり、三つの「わけあり」を抱える「わけあり記者」が誕生した。

本書は、超高齢化社会へ進む日本が喫緊の課題として本気で取り組まないとならない介護問題、長時間労働・パワハラなど「働き方改革」の問題、そして医療に関する問題を一身に背負いながらも、前を向いて歩き続ける現役新聞記者の心揺さぶる手記です。
「わけあり」でも、生きていくための力を与えてくれる一冊!

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